月額10ドルで容量無制限のストレージを提供予定だと言う「
Bitcasa」を試してみました。
まだベータ段階で現在は無料で利用できますが、結構クセのあるサービスなので所感を少々。
まずベータサービスなので「
Bitcasa」からメールアドレスを登録すると数週間から数ヶ月でユーザー登録メールが届きます。
メールにあるアドレスからアプリケーションをダウンロードしインストールするとユーザー登録できます。
Windows版の「
Bitcasa」は中々えげつないアプリケーションで、ネットストレージにファイルをコピーまたは移動させると、そのマシンのスペックにあわせてスレッドを大量生成します。私のマシンで54スレッドも作成してくれちゃいます。またキャッシュファイルを大量にマウントするので常にDisk I/Oが100%になります。低スペックなマシンではファイルのコピー/移動中では他に何も出来なくなるので注意が必要です。
また「
Dokan」を使用しているので、マシンがフリーズすることがあります。最悪はブルースクリーンが出ますので、負荷がかかっているときには重要な作業はしない方が良いでしょう。
「
Bitcasa」は「
Amazon EC2」を利用しているようです。従量課金のプラットフォームで定額料金のサービスを提供するのは無理があると思います。よって、どこまで定額料金でサービスが提供できるのか、あまり信用せずに使用した方が良いと思います。
「
Bitcasa」はクラウド上で非重複ストレージを実現させることによりストレージ容量を抑えて低料金で定額サービスを実現すると言っています。しかし、クライアントで暗号化してクラウド上にデータを転送しているので、どのように非重複を実現させているのかは不明です。ただ、キャッシュファイルの処理がものすごく重いので、ただ暗号化だけを行なっている訳ではなさそうです。恐らく重複データの識別に使用するハッシュ値も合わせて算出し転送しているものと思います。大体、1キャッシュファイルが512KBなので1ブロックを512KBで処理しているのでしょう。
空ではないフォルダーを「
Bitcasa」に登録するとバックグラウンドで転送処理が行われます。元のフォルダーは「.original」が付加されて残されます。このバックグラウンド処理中にOSの再起動などを行うと、キューに登録されたファイルだけが処理待ちとして残り、「
Bitcasa」にはフォルダーは作成されないままとなります。意味不明なDisk I/Oだけが、ただひたすら行われると言うとても嫌な状態となります。この状態になった場合は「
Bitcasa」のメニューの「Preferences」で「Cache」タブにある「Clear Cache」でキャシュクリアできますが、私の場合はキャッシュの後処理が起動のたびに行われる不思議な現象となったため、キャッシュフォルダーを削除することにしました。キャッシュフォルダーは「C:¥Users¥xxxx¥AppData¥Roaming¥com.bitcasa.Bitcasa」にあります。「
Bitcasa」を停止してからキャッシュフォルダーを削除すると何事も無く起動できるようになります。
以前の「
Bitcasa」を紹介している記事では異なるマシンで日本語が文字化けするとありましたが、現在のバージョンでは日本語の文字化けは見受けられません。問題はフォルダーのDisconnectが覚えてくれないので、次起動させた時には全てConnect状態となります。これは何とかして欲しいな〜と思っています。
今のところ8GBを約2時間で転送できているので、大量のスレッドによるマルチ転送の効果は出ています。私も以前に「
Amazon S3」向けのアプリケーションを作成した時にマルチスレッドによるパラレル転送で高速アップロードを実現させたことがあります。このままAmazonのクラウドサービスを使い続けるのであれば、ユーザー数によるスループットの低下は出ない可能性もありますが、従量課金が気になるのと、非重複を実現するためにアプリケーション層があるので、そこがスループット低下の原因になりそうだなと不安視しています。
本当に月額10ドルで容量無制限のストレージが実現できるのであれば、私はこのままこのサービスを使い続けるつもりです。